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日記

大吉原展に行ってきました!

現在開催中の大吉原展に行ってきました。
とっっっっっても良かったです…! 元々吉原・遊郭というものに興味があるのですが、今回吉原をテーマとした美術展が開催されると知ったときにはもうわくわくが止まらなかったです。

10時開場なのですが、9:45に着いた際には既に20人ほど並んでいました。開場後も人が多かったので、ゆっくり見たい方は平日がいいのかもしれません。
展示は浮世絵や美術作品などがメインで、所々に吉原についての説明ボードがあるといった形です。展示の説明をしっかり読みながら進んでいくと2時間近くかかりました。

内容としては吉原・遊郭について少し知識があるとより一層楽しめるかもしれません。解説はあるのですが、語句の意味や遊郭の仕組みについて知っていると解説などがすっと入ってくると思います。

ここから展示内容についてのネタバレがあります!

吉原について描かれた浮世絵などを一つ一つを見ていくと、今はもう失われた世界である吉原の全体像がくっきりと色鮮やかに想像することができました。
どのように遊女たちが過ごしていたのか、どのような街並みだったのか。CGを使って吉原を再現した画像が載っている書籍もありますが、当時の絵師が描いた作品は空気の温度まで伝わってくるようでした。

また展示されている絵の精巧さにも驚きました。引手茶屋の様子が描かれている大きな絵があったのですが、桜の花びら一枚一枚まで細かく描かれておりその技巧に驚きました。月並みな言葉になってしまいますが、こんなにもきれいに描いていたことや百年単位で昔の作品が現代まで残っていることに感動してしまいます。

この美術展の中で印象的だった作品は多々あるのですが、その中で「江戸風俗人形」という、妓楼の様子をミニチュア模型で表現した展示がとても印象的でした。木で作られた妓楼の中に遊女などの人形が配置されており、このような生活をしていたのだと目で見て理解することができました。
この作品を作った方の作品解説パネルもあったのですが、その方の解説が自分の考え方と同じで感銘を受けました。この解説だけでも見る価値があると思います。ぜひ見て頂きたいです。

他に、吉原の町並みをCGで作った映像も良かったです。上記に書いたようにCG画像を載せている書籍はあるのですが映像で見たのは初めてでした。とても参考になるものだったのでYouTubeなどで手軽にみられるようになればありがたいですね笑 難しいのでしょうが。

図録もとても分厚くて最高でした…。3cmありました。まだ少ししか読めていないのですが、吉原の文化をここまでたくさんまとめた本はそうそうないと思います。ゆっくり読んでいきたいと思います。

吉原・遊郭というものを取り扱う以上、様々な意見や批判があると思います。けれど頭ごなしに全てを否定したり規制したりするのではなく、過去に実際にあった正しく知り、そのうえで自分の意見を持つことが大事なのではないかと思います(もちろん個人の意見です)

もしご興味のある方がいましたらどうぞ足を運んでみてください。ここまで読んでいただきありがとうございました!